ナワシロイチゴ
Rubus parvifolius
日当たりの良い林縁や草地に生えています。枝は上に伸びず、地面を這うようにして広がるので草に見えますが、木本です。葉は小葉が一対、まれに二対の奇数羽状複葉です。葉には鋸歯があり、裏は白い綿毛が密生しています。葉柄や葉軸の裏側、また枝には棘があります。若い枝は緑色ですが、木質化して赤茶色になります。5〜6月に赤紫色の花を咲かせますが、普通は白い綿毛に包まれた萼が開くのみで、5枚の花弁は閉じたままです。果実は6〜7月ごろに赤く熟しますが、これが稲の種まきを意味する「苗代(なわしろ)」の時期に重なるためその名がついたと言われています。ただし冷涼な北海道では8月ごろに熟すことも多いようです。果実は生でも食べられますが、酸味が強いためジャムにすると大変美味しいそうです。[1][2]
Gallery
Rubus parvifolius
樹形
苫小牧
Taken on Aug. 16, 2018
日当たりの良い林縁や草地に生えています。
樹形
苫小牧
Taken on Aug. 16, 2018
上下左右の葉は1つの株
葉
苫小牧
Taken on Aug. 16, 2018
葉は小葉が一対、まれに二対の奇数羽状複葉です。
葉
葉の裏
花
苫小牧
Taken on June 30, 2018
5〜6月に赤紫色の花を咲かせますが、普通は白い綿毛に包まれた萼が開くのみで、5枚の花弁は閉じたままです。
蕾
苫小牧
Taken on June 16, 2018
花
勇払原野
Taken on June 30, 2018
果実
北邦野草園
Taken on Aug, 18, 2018
果実は6〜7月ごろに赤く熟します。
樹皮と棘
苫小牧
Taken on June 16, 2018
葉柄や葉軸の裏側、また枝には棘があります。若い枝は緑色ですが、木質化して赤茶色になります。
枝と棘
Property
Rubus parvifolius
分 類 | |
和名: | ナワシロイチゴ(苗代苺) |
別名: | サツキイチゴ(皐月苺) |
学名: | Rubus parvifolius |
目: | バラ目(Rosales) |
科: | バラ科(Rosaceae) |
属: | キイチゴ属(Rubus) |
分布: | 日本、朝鮮半島、中国、台湾 |
国内分布: | 北海道、本州、四国、九州、沖縄 |
用途: | 食用(果実) |
特 徴 | |
針葉/広葉: | 広葉樹 |
常緑/落葉: | 落葉樹 |
樹高: | 小低木 |
葉形: | 羽状複葉(奇数) |
葉序: | 互生 |
葉縁: | 鋸歯 |
雌雄: | 雌雄同株(両性花) |