海岸から標高の高い野原といった日当たりの良い場所に自生しています。
テリハノイバラ
Rosa luciae
本州から沖縄まで、海岸から標高の高い野原といった日当たりの良い場所に自生しています。特に河原や海岸で見かけることができます。別名をハイイバラ(這い茨)と呼ばれるように、地表をはって横に広がります。樹皮は赤褐色ですが、若い枝は緑色から赤みがかるものまで様々です。枝には棘が多く付いています。葉は奇数羽状複葉で、棘のある葉軸から左右に出る小葉が2〜4対あります。その小葉には荒い鋸歯があり、先端が丸いものから尖るものと定まっておらず、皮質で表側は光沢があります。テリハノイバラ(照葉野茨)と呼ばれる所以です。葉軸の根元には幅の広い托葉があり、その縁には腺毛状の鋸歯があります。6〜7月に枝の先端から複数咲かせる花は、5枚の白い花弁からなり、数多くの雄しべの中心に白い毛が生えて合着した雌しべがあります。萼片の内側には白い毛が密生しています。10〜11月に赤く熟す卵球状の果実は花托が肥大化した偽果です。中には多くの種子が入っています。[1][2]
原種としての利用
テリハノイバラを原種とする園芸品種のバラをハイブリッド・ウィクライアナ(HWich)と呼びます。過去に当種の学名が"Rosa wichuraiana"とされていた名残で「ウィクライアナ」が現在でも使われています。主につる性で、1900年にフランスで作出されたアルベリック・バルビエ(Albéric Barbier)、1902年にアメリカで作出されたアメリカン・ピラー(American Pillar)、1906年にフランスで作出されたフランソワ・ジュランビル(François Juranville)といった数々の栽培種があります。これらの栽培種は、テリハノイバラの特性を引き継いでいる例が多く、耐病性や耐寒性に優れるといった特徴があります。
Gallery
棘のある葉軸から左右に出る小葉が2〜4対あります。
6〜7月に枝の先端から複数咲かせる花は、5枚の白い花弁を持ちます。
10〜11月に赤く熟す卵球状の果実は花托が肥大化した偽果です。
枝には棘が多く付いています。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | テリハノイバラ(照葉野茨) |
| 別名 | ハイイバラ |
| 学名 | Rosa luciae (Syn. Rosa wichuraiana) |
| 目 | バラ目(Rosales) |
| 科 | バラ科(Rosaceae) |
| 属 | バラ属(Rosa) |
| 分布 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾 |
| 国内 | 本州、四国、九州、沖縄 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | つる性 |
| 葉形 | 羽状複葉(奇数) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄同株(両性花) |