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オオカナメモチ

Photinia serratifolia

 国内の分布は特異的で、本州は岡山県、四国は愛媛県の宇和島、九州は奄美諸島、そして沖縄の西表島にしか自生していません。ただし、本州と四国の個体は栽培個体から広がったとも見られています。樹高は4〜6mほどで条件が良いと10mの高木になる個体もあるようです。暗褐色の樹皮で老木になると不規則に剥がれてきます。[1][2]
 芽や若い葉は赤く、落葉するときも赤く色づきます。常緑樹ですので、濃い緑の中に赤い色の葉があちらこちらに見える状態になります。葉は同属のカナメモチよりも大きく長さ10〜20cmの細い楕円形で先端が尖り、厚く光沢があります。5〜6月に1cm弱の小さい白い花がまとまって咲き、離れていてもそれとわかるクリの花のような青臭い臭いがします。果実は大きさ6mm程度の楕円形で10〜11月に赤くなります。
 和名に「モチ」と付きますがモチノキ科ではありません。近年、宅地の垣根に植えられ、鮮やかで真っ赤な葉が目立つ栽培種のベニカナメモチ(レッド・ロビン)は、このオオカナメモチと同属のカナメモチの交雑種です。

Gallery

Photinia serratifolia

樹形
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011

 樹高は4〜6mほどで条件が良いと10mの高木になる個体もあるようです。

小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011

 葉は長さ10〜20cmの細い楕円形で先端が尖り、厚く光沢があります。芽や若い葉は赤く、落葉するときも赤く色づきます。

若芽
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011

小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

 5〜6月に1cm弱の小さい白い花がまとまって咲きます。離れていてもそれとわかるクリの花のような青臭い臭いがします。

花芽
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011

小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

樹皮
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011

 暗褐色の樹皮で老木になると不規則に剥がれてきます。

Property

Photinia serratifolia

分 類
和名: オオカナメモチ(大要黐)
別名: テツリンジュ
学名: Photinia serratifolia
(Syn. Photinia serrulata)
目: バラ目(Rosales)
科: バラ科(Rosaceae)
属: カナメモチ属(Photinia)
分布: 日本、中国中南部、台湾、インドネシア
国内分布: 本州〜沖縄
用途:
特 徴
針葉/広葉: 広葉樹
常緑/落葉: 常緑樹
樹高: 小高木
葉形: 単葉(不分裂)
葉序: 互生
葉縁: 鋸歯
雌雄: 雌雄同株(両性花)

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