オオカナメモチ
Photinia serratifolia
国内の分布は特異的で、本州は岡山県、四国は愛媛県の宇和島、九州は奄美諸島、そして沖縄の西表島にしか自生していません。ただし、本州と四国の個体は栽培個体から広がったとも見られています。樹高は4〜6mほどで条件が良いと10mの高木になる個体もあるようです。暗褐色の樹皮で老木になると不規則に剥がれてきます。[1][2]
芽や若い葉は赤く、落葉するときも赤く色づきます。常緑樹ですので、濃い緑の中に赤い色の葉があちらこちらに見える状態になります。葉は同属のカナメモチよりも大きく長さ10〜20cmの細い楕円形で先端が尖り、厚く光沢があります。5〜6月に1cm弱の小さい白い花がまとまって咲き、離れていてもそれとわかるクリの花のような青臭い臭いがします。果実は大きさ6mm程度の楕円形で10〜11月に赤くなります。
和名に「モチ」と付きますがモチノキ科ではありません。近年、宅地の垣根に植えられ、鮮やかで真っ赤な葉が目立つ栽培種のベニカナメモチ(レッド・ロビン)は、このオオカナメモチと同属のカナメモチの交雑種です。
芽や若い葉は赤く、落葉するときも赤く色づきます。常緑樹ですので、濃い緑の中に赤い色の葉があちらこちらに見える状態になります。葉は同属のカナメモチよりも大きく長さ10〜20cmの細い楕円形で先端が尖り、厚く光沢があります。5〜6月に1cm弱の小さい白い花がまとまって咲き、離れていてもそれとわかるクリの花のような青臭い臭いがします。果実は大きさ6mm程度の楕円形で10〜11月に赤くなります。
和名に「モチ」と付きますがモチノキ科ではありません。近年、宅地の垣根に植えられ、鮮やかで真っ赤な葉が目立つ栽培種のベニカナメモチ(レッド・ロビン)は、このオオカナメモチと同属のカナメモチの交雑種です。
Gallery
Photinia serratifolia
樹形
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011
樹高は4〜6mほどで条件が良いと10mの高木になる個体もあるようです。
葉
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011
葉は長さ10〜20cmの細い楕円形で先端が尖り、厚く光沢があります。芽や若い葉は赤く、落葉するときも赤く色づきます。
若芽
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011
花
小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011
5〜6月に1cm弱の小さい白い花がまとまって咲きます。離れていてもそれとわかるクリの花のような青臭い臭いがします。
花芽
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011
花
小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011
樹皮
小石川植物園
Taken on Mar. 27, 2011
暗褐色の樹皮で老木になると不規則に剥がれてきます。
Property
Photinia serratifolia
分 類 | |
和名: | オオカナメモチ(大要黐) |
別名: | テツリンジュ |
学名: | Photinia serratifolia (Syn. Photinia serrulata) |
目: | バラ目(Rosales) |
科: | バラ科(Rosaceae) |
属: | カナメモチ属(Photinia) |
分布: | 日本、中国中南部、台湾、インドネシア |
国内分布: | 本州〜沖縄 |
用途: |
特 徴 | |
針葉/広葉: | 広葉樹 |
常緑/落葉: | 常緑樹 |
樹高: | 小高木 |
葉形: | 単葉(不分裂) |
葉序: | 互生 |
葉縁: | 鋸歯 |
雌雄: | 雌雄同株(両性花) |