221 Species
国内に自生している221種の樹木を紹介しています。
Many Pictures
著者が各地で撮った多数の写真をご覧いただけます。
Explanation
生態、名の由来、材の利用方法などを紹介しています。
References
記載する際に利用した参考文献を併記しています。
New Trees
タカネバラ
Rosa nipponensis
本州の中部地方より北や四国にある高山や亜高山の尾根筋など日当たりの良い場所に自生しています。樹高は高くて2mほどですが、風の強い尾根にある個体などでは、横に広がるなどして高さが50cmにも満たないものが多く見られます。
Updated on Nov. 18, 2023
Read Moreイワナシ
Epigaea asiatica
濃いピンクから薄桃色で先が5つに裂けた合弁花を枝先から2〜3個づつ4〜6月に咲かせます。花柄には白い毛が多数見られますが、花弁の内側や雄しべにも同様な白い毛が見られます。
Updated on Nov. 11, 2023
Read Moreネモトシャクナゲ
Rhododendron brachycarpum f. nemotoanum
ハクサンシャクナゲの八重咲き品種です。樹形、葉、幹などはハクサンシャクナゲと同じですので、6〜8月の花期でしか見分けがつきません。
Updated on Nov. 6, 2023
Read Moreヒメヤシャブシ
Alnus pendula
北海道、本州、四国にある多雪地の丘陵や山地に自生しています。大きいもので樹高は7mほど。株立ちしたり分枝しやすいため、主幹が明瞭でない場合も多いです。
Updated on Nov. 5, 2023
Read Moreイブキジャコウソウ
Thymus quinquecostatus var. ibukiensis
本種の名は、石灰岩層の山である伊吹山に多く自生している麝香(じゃこう)の香りがする草という意味。英語名は「japanese thyme」で、つまり日本産のタイムです。
Updated on Nov. 4, 2023
Read Moreコミヤマハンショウヅル
Clematis alpina subsp. ochotensis var. fauriei
北東北の亜高山帯の林縁などに自生しているツル性植物です。日本固有種で、茎の一部が木質化することからここでは木本としていますが、草本類の多年草、また半木本に分類する場合もあります。
Updated on Oct. 29, 2023
Read Moreヒメゴヨウイチゴ
Rubus pseudojaponicus
当種は別名をトゲナシゴヨウイチゴといい、ゴヨウイチゴ(Rubus ikenoensis)によく似ていることが想像できます。実際にそっくりなのですが、ゴヨウイチゴには葉柄、花柄から萼、そして茎に棘があり、棘のないヒメゴヨウイチゴとは異なります。
Updated on Oct. 26, 2023
Read Moreアカミノイヌツゲ
Ilex sugerokii var. brevipedunculata
低山から亜高山帯の尾根といった陽の当たる場所に自生しています。樹高は高いもので5mほどで、大きいものは枝を横に広げて半球状になるものもあります。
Updated on Oct. 21, 2023
Read Moreコバノフユイチゴ
Rubus pectinellus
本州の青森から九州の鹿児島まで、山地の林内や林縁に自生しています。つる性であり地をはって群落を作っているのを見かけることが多いです。
Updated on Oct. 15, 2023
Read Moreヤチヤナギ
Myrica gale var. tomentosa
葉の両面や若い枝をよく見ると、淡黄色の点が散在しているのがわかります。これは油点で、ニッキと柑橘系の匂いが混ざったようなメントール系の香りがします。
Updated on Oct. 1, 2023
Read Moreユキツバキ
Camellia rusticana
ユキツバキは、エゾユズリハ、ヒメモチ、ハイイヌツゲ等に代表される日本海要素の1つです。日本海要素とは、多雪地帯である日本海側に自生地の中心がある植物で、多雪条件に適応したと考えられています。
Updated on Sep. 30, 2023
Read Moreエゾユズリハ
Daphniphyllum macropodum subsp. humile
ユズリハの仲間は毒性のあるアルカロイド類を含んでいますが、民間療法の駆虫薬として利用されてきたようです。家畜においてもその毒性は強く、北海道の長万部でエゾユズリハを食した放牧牛が歩行困難な状態となり、また死亡例も確認されています。