株立し高いものだと樹高は8〜10mほどになります。
ミネカエデ
Acer tschonoskii
北海道から本州中部地方までの亜高山帯に自生している日本固有種です。株立し高いものだと樹高は8〜10mほどになります。樹皮は灰褐色で縦に浅い筋が入ります。葉身が5〜9cmの葉は5裂または希に7裂する掌状中裂で、それぞれの裂片は浅い切れ込みがあり重鋸歯です。葉裏の脈腋には褐色の軟毛が生えています。6〜7月に咲く淡黄色または薄緑色の花は、径が9mm前後で総状花序に多いもので10個ほど付きます。雄花を付ける個体と雌花をつける個体が分かれる雌雄異株ですが、雄花と雌花の両方を咲かせる個体もあり、このような個体群の性型を雄性雌性両性異種とも呼びます。翼果である果実は10月に熟し、鋭角から直角に開きます。[1][2][3][4]
類似種との違い
ミネカエデの類似種として、ナンゴクミネカエデ(Acer australe)とコミネカエデ(Acer micranthum)が日本に自生しています。よく似ていて詳細を確認しないと判別しにくいです。葉の形状からすると、ナンゴクミネカエデとミネカエデは中央の裂片が尾状に伸びているのに対して当種は尾状に伸びない。ナンゴクミネカエデとコミネカエデは秋になると紅葉するのに対して当種は黄色の黄葉。コミネカエデは花序に20〜30個の花がつくのに対して、ナンゴクミネカエデと当種は10個ほど。またコミネカエデの花は当種の半分の4mmほどと小さい。ナンゴクミネカエデの花弁は幅が広くて横の花弁や萼片との隙間がないのに対して、当種は花弁や萼片が狭く歯抜け状態であること。また自生地の垂直分部は上から、高山帯との境界近くで多雪地帯の日本海側に当種、亜高山帯で積雪量の少ない太平洋側にナンゴクミネカエデ、その下にコミネカエデが分布しているようです。遺伝子解析を用いた研究によると、積雪量の違いによる花期のズレを元に遺伝的分化が生じたことで、ミネカエデとナンゴクミネカエデに別れたと考えられるとのことです。
Gallery
葉身が5〜9cmの葉は5裂または希に7裂する掌状中裂です。
6〜7月に咲く淡黄色または薄緑色の花は、径が9mm前後で総状花序に多いもので10個ほど付きます。
翼果である果実は10月に熟し、鋭角から直角に開きます。
樹皮は灰褐色で縦に浅い筋が入ります。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | ミネカエデ(峰楓) |
| 学名 | Acer tschonoskii (Syn. Acer tschonoskii var. macrophyllum) |
| 目 | ムクロジ目(Sapindales) |
| 科 | ムクロジ科(Sapindaceae) |
| 属 | カエデ属(Acer) |
| 分布 | 日本 |
| 国内 | 北海道、本州 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 小高木 |
| 葉形 | 単葉(分裂) |
| 葉序 | 対生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄異株(両性花/雄花) |