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カラコギカエデ

Acer tataricum subsp. aidzuense

 北海道から九州まで分布していますが、特に北海道から中部地方の間に多く自生しています。寒冷地の湿原といった湿地帯に自生していて湿地林を形成することが多いです。本州では標高の高い湿地で見られますが、北海道では低地でもよく見ることができます。日本固有種です。株立ちするものも多く、樹高は高くて10mほどになり、樹皮は灰褐色で生長すると縦に裂けてはがれやすくなります。葉は浅く3裂して先は尖り重鋸歯がありますが、中には5裂したものや裂けていない葉もあり、特に老木は不分裂葉が多くなります。秋には濃い鮮やかな赤に紅葉します。葉が展開し終わった5〜6月に薄い緑色の小さい花を咲かせますが、あまり目立ちません。多数の雄花、それよりも少ない両性花が1つの花序に一緒に咲きます。8〜10月に熟す果実は翼果ですが、その翼は鋭角または平行です。[1][2][3][4]
 和名の「鹿子木楓」は剥けた樹皮が鹿の子状になることから、また鹿の子木かえでがカラコギカエデに変化したと考えられています。

Gallery

Acer tataricum subsp. aidzuense

樹形
苫小牧市ウトナイ湖
Taken on June 30, 2013

 寒冷地の湿原といった湿地帯に自生していて湿地林を形成することが多いです。

冬芽

開葉
山形市薬草園
Taken on Apr. 24, 2021

苫小牧市ウトナイ湖
Taken on June 30, 2013

 葉は浅く3裂して先は尖り重鋸歯があります。

葉の表

葉の裏

苫小牧市ウトナイ湖
Taken on Jun. 30, 2013

 葉が展開し終わった5〜6月に薄い緑色の小さい花を咲かせます。

両性花と雄花
苫小牧市ウトナイ湖
Taken on June 30, 2013

株立ち
苫小牧市ウトナイ湖
Taken on June 30, 2013

樹皮(若木)
苫小牧市ウトナイ湖
Taken on June 30, 2013

 樹皮は灰褐色で生長すると縦に裂けてはがれやすくなります。

樹皮(成木)
苫小牧市ウトナイ湖
Taken on June 30, 2013

Property

Acer tataricum subsp. aidzuense

分 類
和名: カラコギカエデ(鹿小木楓)
学名: Acer tataricum subsp. aidzuense
(Syn. Acer ginnala)
(Syn. Acer ginnala var. aidzuens)
(Syn. Acer aidzuense)
目: ムクロジ目(Sapindales)
科: ムクロジ科(Sapindaceae)
属: カエデ属(Acer)
分布: 日本
国内分布: 北海道、本州、四国、九州
用途:
特 徴
針葉/広葉: 広葉樹
常緑/落葉: 落葉樹
樹高: 小高木
葉形: 単葉(分裂)
葉序: 対生
葉縁: 鋸歯
雌雄: 雌雄同株(両性花/雄花)

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