本州から九州までの日当たりの良い山地や丘、また谷筋まで広い領域に生育している日本固有種です。
クマシデ
Carpinus japonica
本州から九州までの日当たりの良い山地や丘、また谷筋まで広い領域に生育している日本固有種です。樹高は15mほどになり、樹皮は黒褐色。若い個体はイボ状の皮目が目立ち、生長するにつれてその皮目が縦に連なってミミズばれ状になり、老木になるとその部分が裂けて剥がれてきます。葉が展開する4月、同時に花を咲かせます。雄花序と雌花序があり、長さ3〜5cmの雄花序は前年枝の複数箇所から垂れ下がり、長さ2cmほどの雌花序は枝の先端もしくは先端近くにある短枝の腋から垂れ下がります。雌花からベロを出すかのように突き出ているのは花柱です。長さが5〜10cmの果穂に60個前後つく果実は10月ごろ熟しますが、葉状の果苞の基に堅果が付着していて、これが竹トンボの羽のような役割をして落下時に散布されます。数多くの果苞に包まれた果穂はさながら蓑を被ったミノムシです。葉身が5〜12cmある狭楕円形の葉には15〜24対の側脈があり、葉の裏に突き出ています。[1][2][3]
Hornbeam
国内に自生しているクマシデ属には当種の他、アカシデ、イヌシデ、サワシバの4種あります。いずれも材質は重硬で弾力性があって割れにくいのですが、加工しにくい材とされています。その中でもクマシデは最も硬い材です。ただし建築材に利用できるほど大きくならず、多量に調達できないことから、農具の柄、萌芽することを利用して薪炭材や椎茸の榾木などに用いられてきたそうです。クマシデ属は北半球に30種ほどあり、これらの樹を英語で"Hornbeam"と呼びます。動物の「角(horn)」のように硬い「木(beam:現代英語の祖語である古英語)」という意味で、硬い材ということが理解できます。
Gallery
葉が展開する4月、同時に花を咲かせます。
長さが5〜10cmの果穂に60個前後つく果実は10月ごろ熟します。
葉身が5〜12cmある狭楕円形の葉には15〜24対の側脈があり。
樹皮は黒褐色です。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | クマシデ(熊四手) |
| 別名 | イシシデ、カタシデ |
| 学名 | Carpinus japonica (Syn. Carpinus japonica var. cordifolia) |
| 目 | ブナ目(Fagales) |
| 科 | カバノキ科(Betulaceae) |
| 属 | クマシデ属(Carpinus) |
| 分布 | 日本 |
| 国内 | 本州、四国、九州 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 高木 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄同株(単性花) |