



ウダイカンバ
Betula maximowicziana
本州の福井、岐阜より以北に、よく群生して山地に生えています。樹高さは15〜30mになります。葉は長さが8~14cmの三角形かハート形で、似た形をした葉を持つ同属のシラカバ、ダケカンバに比較して最も大きいです。花は5〜6月に太い雄花序と細い雌花序によって、葉が出るのと同時に咲きます。結実はほぼ隔年で起き、1つの果穂に500個前後の堅果が付きます。堅果の両側に大きめの翼が生えていて風によって散布されます。[1]
本種は陽樹で、山火事などの撹乱後、一斉に更新して純林を作ります。幼樹は成長が早く、1年間で0.5〜0.7m伸びます。寿命は150〜200年ほどですが、中には300年以上の個体もあるようです。
材は淡い紅白色。年輪がはっきりとしておらず材質は均等で優れており、家具などには高級材として用いられます。桜ではないのですが、用材の業界ではサクラとも呼ばれています。
本種は陽樹で、山火事などの撹乱後、一斉に更新して純林を作ります。幼樹は成長が早く、1年間で0.5〜0.7m伸びます。寿命は150〜200年ほどですが、中には300年以上の個体もあるようです。
アレロパシー
ウダイカンバの葉には抗菌物質が含まれています。香辛料のクローブやローリエ、シナモンの精油の主成分であるオイゲノール、アーモンドやアンズの種の芳香成分であるベンズアルデヒドです。シラカバは稚樹のうちに糸状菌によって葉に褐斑病を起こして枯れてしまうことが多いのですが、ウダイカンバの周囲にあるシラカバはこれら揮発した抗菌成分のおかげで褐斑病を発症しにくくなっているそうです。このような効果をアレロパシーと呼びます。[2][3]高級材
樹皮はオレンジ色がかった灰色で、桜の樹皮に似ていて皮目が横に伸び、樹皮も横に紙のように薄く剥けます。ウダイカンバの皮は油脂分が多く良く燃え、煙も少なく、雨の中でもなかなか消えません。この性質を利用して鵜飼いの松明に使用されたとから、その名が付いたと言われています。北海道の山林で以前に業務をしていた方にお聞きしたのですが、山に入る時は必ずウダイカンバの樹皮をポケットに詰め込んでいたとのこと。本当に雨に濡れても火が着くそうです。また、カンバは桜皮のアイヌ語「カリンパ」から来ているとも言われています。材は淡い紅白色。年輪がはっきりとしておらず材質は均等で優れており、家具などには高級材として用いられます。桜ではないのですが、用材の業界ではサクラとも呼ばれています。
Gallery
Betula maximowicziana
樹形
多摩森林科学園
Taken on June 19, 2010
本州の福井、岐阜より以北に、よく群生して山地に生えています。樹高さは15〜30mになります。
花序
多摩森林科学園
Taken on June 19, 2010
花は5〜6月に太い雄花序と細い雌花序によって、葉が出るのと同時に咲きます。
葉
多摩森林科学園
Taken on June 19, 2010
葉は長さが8~14cmの三角形かハート形で、似た形をした葉を持つ同属のシラカバ、ダケカンバに比較して最も大きいです。
樹皮
多摩森林科学園
Taken on June 19, 2010
樹皮はオレンジ色がかった灰色で、桜の樹皮に似ていて皮目が横に伸び、樹皮も横に紙のように薄く剥けます。
幹の断面
東大北海道演習林
Taken on June 6, 2012
材は淡い紅白色。年輪がはっきりとしておらず材質は均等で優れており、家具などには高級材として用いられます。
Property
Betula maximowicziana
分 類 | |
和名: | ウダイカンバ(鵜松明樺) |
別名: | サイハダカンバ、マカバ、マカンバ、カバザクラ |
学名: | Betula maximowicziana |
目: | ブナ目(Fagales) |
科: | カバノキ科(Betulaceae) |
属: | カバノキ属(Betula) |
分布: | 日本 |
国内分布: | 北海道、本州 |
用途: | 建築材、器具材 |
特 徴 | |
針葉/広葉: | 広葉樹 |
常緑/落葉: | 落葉樹 |
樹高: | 高木 |
葉形: | 単葉(不分裂) |
葉序: | 互生 |
葉縁: | 鋸歯 |
雌雄: | 雌雄同株(単性花) |