北海道南西部から本州(鳥取県)までの日本海側に自生している日本固有種です。
マルバマンサク
Hamamelis japonica var. discolor f. obtusata
北海道南西部から本州(鳥取県)までの日本海側に自生している日本固有種です。乾燥した山地の尾根や林内に生えています。株立ちになって樹高は2〜5mほど、樹皮は灰色です。葉が展開する前の2〜4月に花を咲かせます。長さ約2cmの細長い冊状の黄色い花弁が十字状に4枚つき、その後ろに花弁と花弁の間に入るように暗紫色の萼片が4枚あります。短毛が表面に生える果実は10〜11月に褐色に熟します。自生地の記載以外ここまではマンサク(Hamamelis japonica)と同じです。違うのは葉の形状になります。マルバマンサクの葉先は丸みがあって尖らず、葉の裏には星状毛がほとんど無いといった特徴があります。同じマルバマンサクの葉で、花弁の基部が赤いのをニシキマンサク(Hamamelis japonica var. discolor f. flavopurpurascens)、花弁が完全に赤いものをアカバナマンサク(Hamamelis japonica var. discolor f. incarnata)と呼びます。[1][2][3]
虫えい
マンサクの葉柄の根本に突起状のかたまりを見かけることがあります。その突起がイガ状で鋭いものはマンサクメイガフシ、イボ状で先端が鈍いものはマンサクメイボフシと呼ばれる虫えいです。前者はマンサクイガフシアブラムシ(Hamamelistes miyabei)、後者がマンサクイボフシアプラムシ(Hamamelistes kagamii)というアブラムシによるものです。他にサンゴ状に分岐した突起があるフシを作るアブラムシがマンサクサンゴフシアブラムシ(Hamamelistes betulinus)と呼ばれます。これら3種はいずれもアブラムシ科ヒラタアブラムシ亜科Hamamelistes属で、属名が"Hamamelistes"とされている通りマンサクの腋芽に一次宿主として虫こぶを形成すること。また二次宿主としてそれぞれ順にウダイカンバ(Betula maximowicziana)のみ、ミズメ(Betula grossa)のみ、主にシラカンバ(Betula platyphylla)を利用しているそうです。遺伝子解析の結果、これら3種のアブラムシは200〜600万年ほど前に分化したと見られること、マンサクの地理分化と対応していることが確認されました。[4][5]
Gallery
長さ約2cmの細長い冊状の黄色い花弁が十字状に4枚つきます。
短毛が表面に生える果実は10〜11月に褐色に熟します。
マンサクと異なり、マルバマンサクの葉先は丸みがあって尖らず、葉の裏には星状毛がほとんどありません。
マンサクサンゴフシアブラムシの虫えい
マンサクメイガフシ
マンサクメイガフシ
樹皮は灰色です。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | マルバマンサク(丸葉満作) |
| 学名 | Hamamelis japonica var. discolor f. obtusata (Syn. Hamamelis japonica var. obtusata) (Syn. Hamamelis japonica var. obtusata f. incarnata) (Syn. Hamamelis japonica subsp. obtusata) |
| 目 | ユキノシタ目(Saxifragales) |
| 科 | マンサク科(Hamamelidaceae) |
| 属 | マンサク属(Hamamelis) |
| 分布 | 日本 |
| 国内 | 北海道、本州 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 低木/小高木 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄同株(両性花) |