New Trees 3

ユキツバキ
Camellia rusticana

 ユキツバキは、エゾユズリハ、ヒメモチ、ハイイヌツゲ等に代表される日本海要素の1つです。日本海要素とは、多雪地帯である日本海側に自生地の中心がある植物で、多雪条件に適応したと考えられています。

Updated on Sep. 30, 2023
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エゾユズリハ
Daphniphyllum macropodum subsp. humile

 ユズリハの仲間は毒性のあるアルカロイド類を含んでいますが、民間療法の駆虫薬として利用されてきたようです。家畜においてもその毒性は強く、北海道の長万部でエゾユズリハを食した放牧牛が歩行困難な状態となり、また死亡例も確認されています。

Updated on Sep. 13, 2023
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オガラバナ
Acer ukurunduense

 オガラバナは雄性同株で、1つの花序に両性花と雄花が同棲しています。一方で、雄花だけを咲かせる花序のみの個体もあります。花弁は5枚あるのですが細長く、8本ある雄しべと見間違うほどです。

Updated on Sep. 9, 2023
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チョウジザクラ
Cerasus apetala var. tetsuyae

 本種は日本固有種で、本州の主に太平洋側と九州の山地に自生しています。九州での自生地は熊本県八代市東部の石灰岩地のみです。樹高は3〜6mほどで、主幹が明確な個体がある一方で、株立ちする個体もあります。

Updated on Sep. 4, 2023
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ヒメアオキ
Aucuba japonica var. borealis

 基準変種であるアオキに比較して樹高が低くて匍匐し、葉が小さめで鋸歯が少ないなどの違いがあります。この特徴は、多雪地帯で積雪に適応したものです。つまり日本海要素の1つです。

Updated on Aug. 27, 2023
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アイヅシモツケ
Spiraea chamaedryfolia var. pilosa

 中部地方以北の本州と北海道、九州の熊本県の山地で、日当たりがよい岩場や林縁に自生しています。樹高は1〜1.5mで株立し、若い枝は稜があり、樹皮は黒褐色から紫褐色で表皮が縦に裂けます。

Updated on July 15, 2023
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ヒメシャクナゲ
Andromeda polifolia

 属名のAndromadaはギリシャ神話における古代エチオピア国の王女であるアンドロメダです。生け贄にされそうになった美しい女性ということから、かれんな花を咲かすヒメシャクナゲはその名がつけられたのでしょうか。

Updated on June 11, 2023
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Glossaryに性を追加
Sex

 花の性、種としての性についてその種類や特徴、事例について記載しました。

Updated on June 10, 2023
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キブシ
Stachyurus praecox

 キブシは雌雄異株であり単性花ですが、雌花には機能を果たさない退化した雄しべがあります。一方の雄花には退化した雌しべがあるものの、まれに結実することもあって両性花とも言えます。

Updated on Apr. 27, 2023
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サラサドウダン
Enkianthus campanulatus

 日本の固有種で、北海道の南西部、本州では兵庫県以北、四国では徳島県の山の岩場などに生えています。高さは4mぐらいになります。葉の長さは5cmぐらいで、枝先に集まって秋にはきれいに赤く色づきます。

Modified on Feb. 19, 2023
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アブラツツジ
Enkianthus subsessilis

 本州の中部から東北地方南部にかけて山地に自生している日本固有種です。大きいものだと樹高は3mほどになり、幹が何本も広がってこんもりとした樹形になります。樹皮は灰褐色で地衣類が付着していることが多くまだら模様になります。

Updated on Feb. 5, 2023
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サルトリイバラ
Smilax china

 柏餅というとブナ科のカシワの葉で包んだ餅ですが、西日本ではサルトリイバラの葉で包んだ餅「いばら餅」が節句の時期に食されています。岐阜県と滋賀県の境にある伊吹山地がその境界腺のようです。

Updated on Jan. 29, 2023
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