235 Species
国内に自生している235種の樹木を紹介しています。
Many Pictures
著者が各地で撮った多数の写真をご覧いただけます。
Explanation
生態、名の由来、材の利用方法などを紹介しています。
References
記載する際に利用した参考文献を併記しています。
New Trees
ヤシャビシャク
Ribes ambiguum
樹高は大きいもので1mほど。ただし、生えているのが地面からではなく樹上です。ブナやミズナラなどの大木にある主に大枝の分岐点や洞に付着して生長します。そこから枝を横に張り出し、または垂れ下がらせます。
Updated on Apr. 28, 2024
Read Moreズミ
Malus toringo
北海道から九州まで、山地や高原などの林縁、湿原といった湿り気のある明るい場所に自生しています。高いものだと樹高は10mほどになりますが、一般的に横へと枝を伸ばします。
Updated on Apr. 17, 2024
Read Moreタムシバ
Magnolia salicifolia
東北地方から北陸地方の日本海側に低木型、中部地方から九州までに高木型と、2種名のタムシバが分かれて自生していることがわかっています。低木型の樹高は普通数mで高くても10m以下、幹は斜上することが多く、葉は大型で薄く、雌しべ1本あたりの雄しべの本数が1〜1.5本。
Updated on Apr. 1, 2024
Read Moreマルバマンサク
Hamamelis japonica var. discolor f. obtusata
北海道南西部から本州(鳥取県)までの日本海側に自生している日本固有種です。マンサクと違うのは葉の形状になります。マルバマンサクの葉先は丸みがあって尖らず、葉の裏には星状毛がほとんど無いといった特徴があります。
Updated on Mar. 24, 2024
Read Moreクマシデ
Carpinus japonica
本州から九州までの日当たりの良い山地や丘、また谷筋まで広い領域に生育している日本固有種です。樹高は15mほどになり、樹皮は黒褐色。若い個体はイボ状の皮目が目立ち、生長するにつれてその皮目が縦に連なってミミズばれ状になり、老木になるとその部分が裂けて剥がれてきます。
Updated on Mar. 20, 2024
Read Moreモチノキ
Ilex integra
モチノキ(黐の木)という名は、とりもち(鳥黐)が取れる木という意味です。8月ごろに剥いだ樹皮を水に付けて腐敗させた後、冬に入ってから冷たい水で揉み、水中で滓を洗い流し、次に80℃まで温度を上げて精製することで粘り気の強いとりもちが完成します。
Updated on Mar. 15, 2024
Read Moreミネカエデ
Acer tschonoskii
北海道から本州中部地方までの亜高山帯に自生している日本固有種です。株立し高いものだと樹高は8〜10mほどになります。樹皮は灰褐色で縦に浅い筋が入ります。葉身が5〜9cmの葉は5裂または希に7裂する掌状中裂で、それぞれの裂片は浅い切れ込みがあり重鋸歯です。
Updated on Mar. 10, 2024
Read Moreテリハノイバラ
Rosa luciae
本州から沖縄まで、海岸から標高の高い野原といった日当たりの良い場所に自生しています。テリハノイバラを原種とする園芸品種のバラをハイブリッド・ウィクライアナ(HWich)と呼びます。
Updated on Feb. 23, 2024
Read Moreキヅタ
Hedera rhombea
本州から四国、九州までの林内や林縁、原野に自生しています。つる性木本で、茎のいたるところから気根を出して高木などに張り付き生長します。葉の形は変異が多く、また不分裂葉だけでなく3〜5裂の分裂葉もあります。
Updated on Feb. 4, 2024
Read Moreオオバツツジ
Rhododendron nipponicum
本州の東北地方から北陸地方にかけての日本海側に自生している日本固有種です。多雪地帯の冷温帯や亜高山帯が自生地になっています。樹高は1〜2mほど、樹皮は黄褐色で、よく剥けます。
Updated on Jan. 27, 2024
Read Moreシライヤナギ
Ilex shiraii var. shiraii
限られた場所でしか当種の自生地はありません。いずれも山地の岩場や崖ですが、東北では標高600〜1000m、関東地方から西では1000〜1700mに分布しているのが確認されています。
Updated on Jan. 21, 2024
Read Moreヒメモチ
Ilex leucoclada
ヒメモチは日本海側の多雪地帯に自生している日本海要素の1つです。特に、ブナ林の林床に生育していることが多いのですが、ブナは最終氷期に南下し、後氷期における温暖化と共に北上していったと考えられています。