アカヤシオ
Rhododendron pentaphyllum var. nikoense
日本固有種で、福島県から三重県までの太平洋側の山地に生えています。高さは2〜6mほどで株立ちします。樹皮は灰黒色から灰褐色で滑らかですが、老木になると剥がれてきます。葉は菱形に近い卵形の長さが2〜5cm、5枚づつ枝を中心に輪になるように並んでいます。全縁ですが縁に毛があり、特に葉柄や葉縁の手前側には比較的長い毛が生えています。葉が出る前の4~5月に、花冠が5つに裂けた漏斗状のきれいな淡い赤紫色をしたつつじ様の花が咲きます。花には雄しべが10本あります。果実は円柱形で7〜9月に熟します。[1][2]
山頂付近や尾根に生えていることが多いです。岩石が多く風が強い場所であるため高木性の樹種が高くなりにくく、耐陰性に弱いアカヤシオが優位性を維持することができたとも考えられています。春、満開に咲くこの花を見ることを目的に登山をする方も多いようです。[3]
山頂付近や尾根に生えていることが多いです。岩石が多く風が強い場所であるため高木性の樹種が高くなりにくく、耐陰性に弱いアカヤシオが優位性を維持することができたとも考えられています。春、満開に咲くこの花を見ることを目的に登山をする方も多いようです。[3]
5枚の葉が輪生する他のつつじ
5枚の葉が輪生するつつじにシロヤシオやアケボノツツジがあります。シロヤシオは葉縁が赤味を帯びていて葉柄や葉縁手前側の毛は目立たず、その名の通り花が白いです。アケボノツツジの花はアカヤシオに似た色ですが5つに裂けた花冠の先端が大きく凹んでいて、葉の毛がアカヤシオほど目立ちません。Gallery
Rhododendron pentaphyllum var. nikoense
樹形
日光植物園
Taken on July 15, 2011
日本固有種で、福島県から三重県までの太平洋側の山地に生えています。高さは2〜6mほどで株立ちします。
冬芽
筑波実験植物園
Taken on Apr. 3, 2011
花
筑波実験植物園
Taken on Apr. 3, 2011
葉が出る前の4~5月に、花冠が5つに裂けた漏斗状のきれいな淡い赤紫色をしたつつじ様の花が咲きます。花には雄しべが10本あります。
花
日光植物園
Taken on Apr. 30, 2010
葉
筑波実験植物園
Taken on May 21, 2011
葉は菱形に近い卵形の長さが2〜5cm、5枚づつ枝を中心に輪になるように並んでいます。全縁ですが縁に毛があり、特に葉柄や葉縁の手前側には比較的長い毛が生えています。
樹皮
筑波実験植物園
Taken on Apr. 3, 2011
樹皮は灰黒色から灰褐色で滑らかですが、老木になると剥がれてきます。
Property
Rhododendron pentaphyllum var. nikoense
分 類 | |
和名: | アカヤシオ(赤八汐) |
別名: | アカギツツジ、ゴヨウツツジ |
学名: | Rhododendron pentaphyllum var. nikoense |
目: | ツツジ目(Ericales) |
科: | ツツジ科(Ericaceae) |
属: | ツツジ属(Rhododendron) |
分布: | 日本 |
国内分布: | 本州 |
用途: |
特 徴 | |
針葉/広葉: | 広葉樹 |
常緑/落葉: | 落葉樹 |
樹高: | 低木 |
葉形: | 単葉(不分裂) |
葉序: | 輪生 |
葉縁: | 全縁 |
雌雄: | 雌雄同株(両性花) |