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ツクバネウツギ

Abelia spathulata

 東北地方南部(太平洋側)から九州まで、日当りの良い雑木林や丘陵地、山地に生えています。株立ちして高さは2mほどになります。葉は他のウツギに比べて小さく、長さ2~6cmの卵形で先端は細くなり、先半分に鈍い鋸歯があります。樹皮は灰褐色です。白色〜黄白色の花は長さ2〜3cmほどの漏斗状で、5~6月に2個づつ集まって咲きます。花の内側には黄色の網目状の模様があります。[1][2]

「つくばね」

 花の根元側5〜10mmの部分は、実は子房で、花の一部であるかのように見えます。特徴的なのは、萼(がく)が5枚の萼片からなることです。花が咲く時からすでにある萼は、花が落ちても枝に残ったままです。この萼片が羽子板の羽根「つくばね」に似ていることから、ツクバネウツギとなったと言われています。

Gallery

Abelia spathulata

樹形
筑波実験植物園
Taken on Sep. 19, 2010

 東北地方南部(太平洋側)から九州まで、日当りの良い雑木林や丘陵地、山地に生えています。株立ちして高さは2mほどになります。

葉と花
筑波実験植物園
Taken on May 20, 2011

 葉は他のウツギに比べて小さく、長さ2~6cmの卵形で先端は細くなり、先半分に鈍い鋸歯があります。

筑波実験植物園
Taken on Sep. 19, 2010

小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

 白色〜黄白色の花は長さ2〜3cmほどの漏斗状で、5~6月に2個づつ集まって咲きます。

子房
小石川植物園
Taken on Sep. 23, 2011

 萼片が羽子板の羽根「つくばね」に似ていることから、ツクバネウツギとなったと言われています。

小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

 樹皮は灰褐色です。

Property

Abelia spathulata

分 類
和名: ツクバネウツギ(衝羽根空木)
別名: コツクバネ
学名: Abelia spathulata
(Syn. Diabelia spathulata)
目: マツムシソウ目(Dipsacales)
科: スイカズラ科(Caprifoliaceae)
属: ツクバネウツギ属(Abelia)
分布: 日本
国内分布: 本州、四国、九州
用途:
特 徴
針葉/広葉: 広葉樹
常緑/落葉: 落葉樹
樹高: 低木
葉形: 単葉(不分裂)
葉序: 対生
葉縁: 鋸歯
雌雄: 雌雄同株(両性花)

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