benibananotsukubaneutsugi benibananotsukubaneutsugi

ベニバナノツクバネウツギ

Abelia spathulata var. sanguinea

 日本固有種で、関東地方から中部地方の標高1000〜2000mの山地に生えています。本種はツクバネウツギの変種です。葉は長さ2~5cmの卵形で先端は細く、先半分に小さい突起状の鋸歯があります。大きさはツクバネウツギに比べて若干小さく、また細身です。
 樹皮は灰褐色ですが、若い枝はツクバネウツギよりも赤味を強く帯びています。紅色の花は長さ2〜3cmほどの漏斗状で、5~6月に2個づつ集まって咲きます。花の内側には白い毛が目立ちます。[1][2]

「つくばね」

 ツクバネウツギと同様、花の根元側5〜10mmの部分は、実は子房で、花の一部であるかのように見えます。特徴的なのは、萼(がく)が5枚の萼片からなることです。花が咲く時からすでにある萼は、花が落ちても枝に残ったままです。萼片もツクバネウツギに比べて赤紫色が強くなっています。この萼片が羽子板の羽根「つくばね」に似ていることから、ツクバネウツギとなったと言われています。

Gallery

Abelia spathulata var. sanguinea

樹形
小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

 日本固有種で、関東地方から中部地方の標高1000〜2000mの山地に生えています。

小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

 紅色の花は長さ2〜3cmほどの漏斗状で、5~6月に2個づつ集まって咲きます。花の内側には白い毛が目立ちます。

小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

子房
小石川植物園
Taken on Sep. 23, 2011

 ツクバネウツギと同様、花の根元側5〜10mmの部分は、実は子房で、花の一部であるかのように見えます。

葉と子房
小石川植物
Taken on June 10, 2011

小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

 葉は長さ2~5cmの卵形で先端は細く、先半分に小さい突起状の鋸歯があります。

樹皮
小石川植物園
Taken on Apr. 29, 2011

 樹皮は灰褐色ですが、若い枝はツクバネウツギよりも赤味を強く帯びています。

Property

Abelia spathulata var. sanguinea

分 類
和名: ベニバナノツクバネウツギ(紅花衝羽根空木)
別名: ベニコクツバネ
学名: Abelia spathulata var. sanguinea
目: マツムシソウ目(Dipsacales)
科: スイカズラ科(Caprifoliaceae)
属: ツクバネウツギ属(Abelia)
分布: 日本
国内分布: 本州
用途:
特 徴
針葉/広葉: 広葉樹
常緑/落葉: 落葉樹
樹高: 低木
葉形: 単葉(不分裂)
葉序: 対生
葉縁: 鋸歯
雌雄: 雌雄同株(両性花)

Googleでベニバナノツクバネウツギを検索

ベニバナノツクバネウツギの文献を検索

他の樹木を閲覧