北海道、本州の中部地方より北、兵庫県北部に自生しています。
ドロノキ
Populus suaveolens
北海道、本州の中部地方より北、兵庫県北部に自生しています。樹高は15〜30mほどで幹は太く1本立ちし、樹皮は縦に割れます。若木の時の樹皮は平滑で色が緑白色ですが、生長するにつれ暗灰色になって縦に裂け目が生じ凹凸ができます。また同じ木の幹でも下側は縦に裂けながらも上方は滑らかなことがあります。葉は長さ6〜14cmの広楕円形で基部はハート型、また鈍い鋸歯があります。4〜6月に葉の展開より前に花が咲きますが、雌花は黄色、雄花は朱紅色です。6〜8月に果実は熟して裂開し綿毛に包まれた種子が風に乗って散布されます。[1]
陽樹
ドロノキは風水害や火山の噴火によって撹乱された土地にいち早く進出する木です。綿に包まれ風によって遠くまで運ばれた種子は、その年に発芽します。休眠することができません。発芽した稚樹の生長速度は速く、環境が良い場所では年に60cmも伸びます。ドロノキは陽の光を最大限に活用し、他種に先を越されないよう生長して大木となる先駆種なのです。そのため、撹乱が頻発する山地河畔林に優先することが多いようです。土石流などで土砂に埋まると幹や枝から不定根を出して新たな根系を形成したり、強風で折れた枝が地面に落ちるとそこから根を出して新しい個体となるなど、撹乱に対応する能力を持っています。[2][3][4][5]
ただの木
心材は水分を多く含むものの乾燥しやすく加工性も良いのですが、耐久性が低く表面も毛羽立ちしやすく、材としては不向きです。また細胞内に炭酸カルシウムの結晶(結晶構造はカルサイト)が沈着していて刃物の摩耗が早いそうです。アイヌ語でヤイニ(ただの・木)と呼ばれるように利用用途に乏しく、用材として使われることがあまりありません。色が白いことから過去にはマッチの軸木や経木、また貨物用の包装箱に利用されていた事もありました。[6][7][8][9]
Gallery
4〜6月に葉の展開より前に花が咲きますが、雌花は黄色、雄花は朱紅色です。
6〜8月に果実は熟して裂開し綿毛に包まれた種子が風に乗って散布されます。
葉は長さ6〜14cmの広楕円形で基部はハート型、また鈍い鋸歯があります。
若木の時の樹皮は平滑で色が緑白色ですが、生長するにつれ暗灰色になって縦に裂け目が生じ凹凸ができます。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | ドロノキ(泥の木) |
| 別名 | ドロヤナギ、デロ、ワタノキ、カワドロ |
| 学名 | Populus suaveolens (Syn. Populus suaveolens subsp. maximowiczii) (Syn. Populus maximowiczii) |
| 目 | キントラノオ目(Malpighiales) |
| 科 | ヤナギ科(Salicaceae) |
| 属 | ヤマナラシ属(Populus) |
| 分布 | 日本、千島、サハリン、カムチャッカ、沿海州、朝鮮半島 |
| 国内 | 北海道、本州 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 高木 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄異株(単性花) |