北海道から九州までの丘陵や山地の林内に自生しています。
アオハダ
Ilex macropoda
北海道から九州までの丘陵や山地の林内に自生しています。樹高が15mほどになる高木で、灰白色の樹皮には皮目が目立ち、外皮を剥ぐと出現する内皮は緑色をしています。短枝がよく発達し、節くれだった枝に多数の葉痕が見えます。葉身が3〜7cmの葉は短枝の先に集まってつき、広楕円形または広卵形をしていて先が尖り、浅い鋸歯があります。葉の裏には脈上に白い毛が密生し、表側は細かい毛がまばらに生えています。5〜6月に短枝の先に緑白色の花を咲かせます。雌花も尾花も直径5mm前後で、花弁は4〜5枚で反り返ることが多く、雌花の雄しべは退化しています。直径7mmほどの果実が9〜10月に赤く熟します。[1][2]
束生
アオハダの葉序は互生ですが、少し変わった互生をしています。枝が伸びていくと、その節ごとに左右対称(対生)または左右交互(互生)に葉が付くのをよく見られると思います。また節と節の間はある程度の長さがあることでしよう。アオハダはこの節と節の間が極端に短く、まるで2つ以上の葉が同じ節から出る輪生であるかのように見えます。しかしながら実際は節ごとに葉を出している互生です。このように節と節の間が狭く束になって付くことを束生と呼びます。面白いことに、短枝上にある葉は束生なのですが、前年に伸びた長枝は節の間が長くて一般的な互生のつき方をしています。同様に花も束生状に短枝から花柄を出します。アオハダの名は内皮が緑色をしていることから。新芽は山菜として、また茶葉として葉を用いていたとの記述をウェブでたびたび見かけますが、その根拠は見つかりませんでした。
Gallery
短枝がよく発達し、節くれだった枝に多数の葉痕が見えます。
葉身が3〜7cmの葉は広楕円形または広卵形です。
葉の裏には脈上に白い毛が密生しています。
表側は細かい毛がまばらに生えています。
5〜6月に短枝の先に緑白色の花を咲かせます。
雌花の雄しべは退化しています。
直径7mmほどの果実が9〜10月に赤く熟します。
灰白色の樹皮には皮目が目立ちます。
Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | アオハダ(青膚) |
| 学名 | Ilex macropoda (Syn. Ilex macropoda f. stenophylla) |
| 目 | モチノキ目(Aquifoliales) |
| 科 | モチノキ科(Aquifoliaceae) |
| 属 | モチノキ属(Ilex) |
| 分布 | 日本、朝鮮半島、中国 |
| 国内 | 北海道、本州、四国、九州 |
| 用途 | 器具材 |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | 高木 |
| 葉形 | 単葉(不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 鋸歯 |
| 雌雄 | 雌雄異株(単性花) |