marubautsugi marubautsugi

マルバウツギ

Deutzia scabra

 日本固有種です。関東地方から西側、四国、九州までの主に太平洋側で、日当りの良い山野、特に斜面に生えています。株立ちして高さは1〜2mほどになります。樹皮は灰褐色で、縦に裂けてはがれます。葉は長さ3〜6cmの卵形で先端が尖り、ほぼ全体的に浅い鋸歯があります。花序の下の葉だけは葉柄がありません。
 4~5月に1cm前後の花弁5枚からなる小さい白色の花が咲きます。同属のヒメウツギの花が似ていますが、ヒメウツギは雄しべの柄である「花糸」が先端にいくほど翼のように広がっているのに対して、同種は先端にいくほど細くなっています。九州には固有変種であるツクシウツギが分布しています。[1][2][3]
 同属のウツギと同様に楊枝の用材として使われたそうです。ただし、ウツギは木釘にも使われていましたが、同種は折れやすいため木釘には使わなかったそうです。[4]

Gallery

Deutzia scabra

樹形
筑波実験植物園
Taken on May 21, 2011

 日本固有種です。関東地方から西側、四国、九州までの主に太平洋側で、日当りの良い山野、特に斜面に生えています。

筑波実験植物園
Taken on May 20, 2011

 葉は長さ3〜6cmの卵形で先端が尖り、ほぼ全体的に浅い鋸歯があります。花序の下の葉だけは葉柄がありません。

筑波実験植物園
Taken on May 20, 2011

 4~5月に1cm前後の花弁5枚からなる小さい白色の花が咲きます。

北大植物園
Taken on June 16, 2012

果実
筑波実験植物園
Taken on Sep. 23, 2011

樹皮
筑波実験植物園
Taken on May 20, 2011

 樹皮は灰褐色で、縦に裂けてはがれます。

Property

Deutzia scabra

分 類
和名: マルバウツギ(丸葉空木)
学名: Deutzia scabra
目: ミズキ目(Cornales)
科: アジサイ科(Hydrangeaceae)
属: ウツギ属(Deutzia)
分布: 日本
国内分布: 本州、四国、九州
用途: 楊枝用材
特 徴
針葉/広葉: 広葉樹
常緑/落葉: 落葉樹
樹高: 低木
葉形: 単葉(不分裂)
葉序: 対生
葉縁: 鋸歯
雌雄: 雌雄同株(両性花)

Googleでマルバウツギを検索

マルバウツギの文献を検索

他の樹木を閲覧