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オオカメノキ

Viburnum furcatum

 北海道から九州までの山地の林内に生える、高さ2〜6mの小高木です。葉は長さ6~20cmの円形や卵形、ハート形で、葉柄側が凹み先端が小さく尖ります。また、葉脈が葉の裏側に突き出ています。樹皮は灰褐色です。
 ガクアジサイに似た花序で、4〜6月、多数の小さい白い花が集まって咲き、その周囲に白い装飾花が付きます。装飾花には退化した雌しべと雄しべがありますが、これは萼が変化したアジサイと違って花冠が変化したためです。同属のガマズミよりも多少大きめで楕円形の果実が8〜10月に赤くなりまが、その後黒くなります。[1][2]

名の由来

 名の由来は、葉が亀の甲羅に似ているから、またガマズミの漢名「莢迷」の音読み「キョウメイ」と大きいガマズミという意味から付けられたとも言われています。ちなみに別名のムシカリは葉がよく虫に食われる「ムシクワレ」から転じたとも。

Gallery

Viburnum furcatum

樹形
日光植物園
Taken on July 15, 2011

 北海道から九州までの山地の林内に生える、高さ2〜6mの小高木です。

若葉
日光植物園
Taken on Apr. 30, 2011

 葉は長さ6~20cmの円形や卵形、ハート形で、葉柄側が凹み先端が小さく尖ります。また、葉脈が葉の裏側に突き出ています。

日光植物園
Taken on July 15, 2011

葉の裏
樽前山
Taken on May 31, 2015

日光植物園
Taken on Apr. 30, 2011

 ガクアジサイに似た花序で、4〜6月、多数の小さい白い花が集まって咲き、その周囲に白い装飾花が付きます。


未熟果
日光植物園
Taken on July 15, 2011

 同属のガマズミよりも多少大きめで楕円形の果実が8〜10月に赤くなりまが、その後黒くなります。

Property

Viburnum furcatum

分 類
和名: オオカメノキ(大亀の木)
別名: ムシカリ
学名: Viburnum furcatum
目: マツムシソウ目(Dipsacales)
科: ガマズミ科(Viburnaceae)
属: ガマズミ属(Viburnum)
分布: 日本、サハリン
国内分布: 北海道、本州、四国、九州
用途:
特 徴
針葉/広葉: 広葉樹
常緑/落葉: 落葉樹
樹高: 小高木
葉形: 単葉(不分裂)
葉序: 対生
葉縁: 鋸歯
雌雄: 雌雄同株(両性花)

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