ミヤママタタビ
Actinidia kolomikta
本州の中部以北から北海道の山中の林内に自生しています。つる性で他の木などに巻きつき、高い木にも上っていきます。冬芽は外から見えませんが、これを隠芽(いんが)と呼びます。ミヤママタタビは葉痕部分がこんもりと膨らんだ葉枕(ようちん)に冬芽が収められており、春になるとこれを破って葉を出します。葉の大きさは長さが7〜12cm、幅が4〜8cmの倒卵形で、先が尖ります。葉裏の葉脈には軟毛が見られます。花弁が5枚の白い花を6〜7月に咲かせ、毛のないキウイフルーツに似た長さ2cmで楕円形の果実が8〜9月に熟します。甘酸っぱくて生食できます。灰褐色の樹皮は縦に裂けて剥がれ、若い蔓は紫黒色で皮目が目立ちます。[1][2]
ピンク色の葉
近縁のマタタビ(Actinidia polygama)とはよく似ています。両方とも枝の上部にある葉の表面は花が咲く時期になると白くなります。ただしミヤママタタビはその後に紫紅色になりますが、マタタビは白いままです。遠くからピンク色のミヤママタタビの葉を見ると、まるで紅い花が咲いているかのように思えます。またマタタビは果実の先端が尖るが、ミヤママタタビは尖らないといった違いがあります。Gallery
Actinidia kolomikta
樹形
北海道層雲峡
Taken on June 30, 2012
樹形
北海道層雲峡
Taken on June 30, 2012
葉
葉
葉の裏
葉枕
北大苫小牧研究林
Taken on Apr. 7, 2019
葉の展開
北大植物園
Taken on Apr. 29, 2018
雄花
北海道札内川園地
Taken on June 29, 2012
果実
北大植物園
Taken on Aug. 12, 2018
樹皮
北大苫小牧研究林
Taken on Apr. 7, 2019
つる
北海道札内川園地
Taken on June 29, 2012
Property
Actinidia kolomikta
分 類 | |
和名: | ミヤママタタビ(深山木天蓼) |
別名: | ウスバシラクチヅル |
学名: | Actinidia kolomikta (Syn. Actinidia sugawarana) |
目: | ツツジ目(Ericales) |
科: | マタタビ科(Actinidiaceae) |
属: | マタタビ属(Actinidia) |
分布: | 日本、中国、南千島、サハリン |
国内分布: | 北海道、本州 |
用途: | 食用(果実) |
特 徴 | |
針葉/広葉: | 広葉樹 |
常緑/落葉: | 落葉樹 |
樹高: | つる性 |
葉形: | 単葉(不分裂) |
葉序: | 互生 |
葉縁: | 鋸歯 |
雌雄: | 雌雄異株(両性花、雄花) |