ツタウルシ
Toxicodendron orientale subsp. orientale
北海道から九州までの山地林内に自生しています。つるから気根を出して高木などにからみ付き、かなり高くまで登ります。樹皮は黒褐色から赤褐色で、生長すると縦に裂けます。葉は三出複葉で頂小葉は葉身が5〜15cmほどですが、側小葉はそれよりも小さめです。葉は全縁なのですが、地面をはうことの多い幼木の葉は鋸歯を持ちます。紅葉は真紅色で綺麗です。雌雄別株である当種は5〜6月に葉腋から花序を出して黄緑色の花を咲かせます。花弁はそり返り、雌花には退化した雄しべがあります。8〜9月になると黄褐色に熟す果実は核果で、縦に筋が入るのと表面に細かい毛が生えているのが特徴です。[1][2]
ラッコール
毒(toxico)の樹(dendron)という学名のウルシ属の樹液が皮膚に触れると炎症反応を起こします。カテコール誘導体のウルシオール、ラッコール、チチオールがその成分です。カテコール誘導体とは、ベンゼン環上のオルト位に2個のヒドロキシ基を持つカテコールを基本構造とする化合物群のことをいいます。国内に自生しているウルシ科の樹木にはヤマウルシ(Toxicodendron trichocarpum)やハゼノキ(Toxicodendron succedaneum)、ヌルデ(Rhus javanica var. chinensis)などがありますが、最も危険なのはラッコールを多く含むツタウルシです。ウルシオールに比較してラッコールは毒性が弱いものの、皮膚に強い炎症を起こします。ツタウルシの下を通っただけで反応が出る方もいるそうで、注意が必要です。ウルシ属はヌルデと同じ「Rhus」とされていましたが、分子系統学によって分離され「Toxicodendron」となりました。[3]
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Property
| 分 類 | |
|---|---|
| 和名 | ツタウルシ(山漆) |
| 学名 | Toxicodendron orientale subsp. orientale (Syn. Toxicodendron radicans subsp. orientale) (Syn. Rhus orientalis) (Syn. Rhus ambigua) |
| 目 | ムクロジ目(Sapindales) |
| 科 | ウルシ科(Anacardiaceae) |
| 属 | ウルシ属(Toxicodendron) |
| 分布 | 日本、南千島、サハリン、朝鮮半島、中国 |
| 国内 | 北海道、本州、四国、九州 |
| 用途 | |
| 特 徴 | |
|---|---|
| 針広 | 広葉樹 |
| 常落 | 落葉樹 |
| 樹高 | つる性 |
| 葉形 | 三出複葉(不分裂) |
| 葉序 | 互生 |
| 葉縁 | 全縁/鋸歯 |
| 雌雄 | 異株(単性花) |