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ケヤキ

Zelkova serrata

 本州から九州まで広く生えています。樹高は20~25m、中には50mに達する大木になるものもあります。樹皮は灰白色ですが、老木になると一部が鱗のように剥けてまだら模様になります。葉の長さは3〜7cmの卵形で先端が長く尖り、鋭い鋸歯があります。ちなみに学名の付けられた「serrata」は鋸歯があるという意味です。
 4〜5月になると葉の展開と同時に小さな雄花と雌花を咲かせます。2つの角を持った径4mmほどの果実が10月に熟します。[1][2][3]
 竹ぼうきやイチョウの葉のように、上にいくにつれて枝が広がっていきます。木の形がきれいで、秋には黄色くなる葉が美しいことから、町の道路沿いや公園によく植えられています。都心では、表参道のケヤキ並木が有名です。樹齢が千年を超えるケヤキの大木を国や県などが保護している例がよく見られます。

自生地

 ケヤキと言えば街路樹をすぐに想像してしまいますが、自生のケヤキは渓谷の斜面といった湿潤な土地に見られることが多いです。高い樹の上まで水を引っ張り上げ、また水分が蒸散しやすい広葉樹であるため、適切な水の確保が必要なためです。[4]
 材は木目が美しく磨くと光沢が出ます。気乾比重が0.7程度で重硬、強靭で狂いも少ないです。保存性も極めて高いため、建築材や家具材、また器具材などにと幅広く利用されています。[5]

Gallery

Zelkova serrata

樹形
東京都北区
Taken on May 9, 2010

 樹高は20~25m、中には50mに達する大木になるものもあります。

東京都北区
Taken on May 9, 2010

 葉の長さは3〜7cmの卵形で先端が長く尖り、鋭い鋸歯があります。

樹皮
小石川植物園
Taken on Apr. 25, 2010

 。樹皮は灰白色ですが、老木になると一部が鱗のように剥けてまだら模様になります。

Property

Zelkova serrata

分 類
和名: ケヤキ(欅)
学名: Zelkova serrata
目: バラ目(Rosales)
科: ニレ科(Ulmaceae)
属: ケヤキ属(Zelkova)
分布: 日本、朝鮮半島、台湾、中国
国内分布: 本州、四国、九州
用途: 建築材、漆器材
特 徴
針葉/広葉: 広葉樹
常緑/落葉: 落葉樹
樹高: 高木
葉形: 単葉(不分裂)
葉序: 互生
葉縁: 鋸歯
雌雄: 雌雄同株(両性花)

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