ハクウンボク
Styrax obassia
高さは6〜15mで、北海道から九州まで、山地の落葉樹林内によく生えています。冬芽は楕円形で柔らかい金色の毛に包まれています。葉は円形状で長さ20cmほどになります。先半分に鋸歯があり、先端は突き出ています。
5〜6月に白い花が1つの花序に20個ほど付いて咲きます。実は直径15mm程度の球形で、9月頃に熟し果皮が割れて中から種子が1つ出てきます。樹皮は黒褐色、滑らかで縦に筋が入りますが大きく裂けるほどにはなりません。[1][2]。
生長が早く、小さい頃は年に1〜1.2mも伸びます。材は淡黄白色でヤマザクラに似ています。肌が細かく亀裂しにくい性質を利用して、将棋の駒やろくろ細工に用いられています。[3]
また、和傘の傘轆轤(かさろくろ:手で持つ主軸に位置して骨をまとめる部材のことで、傘の先端にあるものを頭轆轤、手元側で上下に移動するものを手元轆轤といいます)にも利用されています。[4]
昔は、種子から搾った油をロウソクに利用しており、油煙が少なかったようです。[5]
5〜6月に白い花が1つの花序に20個ほど付いて咲きます。実は直径15mm程度の球形で、9月頃に熟し果皮が割れて中から種子が1つ出てきます。樹皮は黒褐色、滑らかで縦に筋が入りますが大きく裂けるほどにはなりません。[1][2]。
生長が早く、小さい頃は年に1〜1.2mも伸びます。材は淡黄白色でヤマザクラに似ています。肌が細かく亀裂しにくい性質を利用して、将棋の駒やろくろ細工に用いられています。[3]
また、和傘の傘轆轤(かさろくろ:手で持つ主軸に位置して骨をまとめる部材のことで、傘の先端にあるものを頭轆轤、手元側で上下に移動するものを手元轆轤といいます)にも利用されています。[4]
昔は、種子から搾った油をロウソクに利用しており、油煙が少なかったようです。[5]
Gallery
Styrax obassia
樹形
筑波実験植物園
Taken on Sep. 19, 2010
高さは6〜15mで、北海道から九州まで、山地の落葉樹林内によく生えています。
冬芽
小石川植物園
Taken on Mar. 5, 2011
冬芽は楕円形で柔らかい金色の毛に包まれています。
冬芽
小石川植物園
Taken on Mar. 5, 2011
葉の展開
小石川植物園
Taken on Apr. 10, 2011
葉は円形状で長さ20cmほどになります。先半分に鋸歯があり、先端は突き出ています。
葉の展開
小石川植物園
Taken on Apr. 10, 2011
葉
小石川植物園
Taken on May 4, 2011
花
小石川植物園
Taken on May 4, 2011
5〜6月に白い花が1つの花序に20個ほど付いて咲きます。
花
小石川植物園
Taken on May 4, 2011
果実
筑波実験植物園
Taken on Sep. 19, 2010
実は直径15mm程度の球形で、9月頃に熟し果皮が割れて中から種子が1つ出てきます。
果実
筑波実験植物園
Taken on Nov. 3, 2011
樹皮
筑波実験植物園
Taken on Sep. 19, 2010
樹皮は黒褐色、滑らかで縦に筋が入りますが大きく裂けるほどにはなりません。
Property
Styrax obassia
分 類 | |
和名: | ハクウンボク(白雲木) |
別名: | オオバヂシャ |
学名: | Styrax obassia |
目: | ツツジ目(Ericales) |
科: | エゴノキ科(Styracaceae) |
属: | エゴノキ属(Styrax) |
分布: | 日本、中国、朝鮮半島 |
国内分布: | 北海道、本州、四国、九州 |
用途: | 器具材、ろくろ材、将棋駒の材 |
特 徴 | |
針葉/広葉: | 広葉樹 |
常緑/落葉: | 落葉樹 |
樹高: | 高木 |
葉形: | 単葉(不分裂) |
葉序: | 互生 |
葉縁: | 鋸歯 |
雌雄: | 雌雄同株(両性花) |