hirohahebinoborazu hirohahebinoborazu hirohahebinoborazu

ヒロハヘビノボラズ

Berberis amurensis

 広葉樹林内、蛇紋岩やかんらん岩の土地に多く自生しています。平地だと高さが3mにもなりますが、山地ではそれほど高くなりません。樹皮は灰褐色で縦に裂けますが、灰白色の枝もあります。枝には棘が多く、その名の由来にもなっています。葉には刺状のするどい鋸歯があります。5〜6月、総状花序に黄色い小さな花を咲かせます。果実は楕円形で赤く色付きます。[1]

超塩基性岩

 蛇紋岩はかんらん岩が水と反応して変性した岩石です。いずれも超塩基性岩で、植物の生長に悪影響を及ぼします。マントルの上部にあるかんらん岩は地殻変動によって地表に出てくることがありますが、その過程で変性しやすくかんらん岩を地表で見ることができるのは珍しいことなのです。そのかんらん岩で有名なのが北海道の様似町にあるアポイ岳です。その厳しい生育環境にあるアポイ岳には固有植物が多いことでも有名で、その斜面のいたるところにヒロハヘビノボラズが自生しています。他の樹木が生育し難い土地でも何とか生きていけることでその地で繁栄できるのが当種です。

ミヤマシロチョウ

 ミヤマシロチョウと呼ばれるミヤマシロチョウ属の蝶が日本に生息しています。本州中部の亜高山帯に棲息していて幼虫はメギ類を食樹としており、特にヒロハヘビノボラズを好んでいるようです。同属には国内だと北海道にのみ見られるエゾシロチョウがいます。ただし、こちらの食樹はバラ科のサンザシ、リンゴ、ウワミズザクラ類です。[2]
 ヒロハヘビノボラズにはベルベリン(C2018NO4)が多く含まれています。胃腸薬や整腸剤として利用される、キハダにも含まれているアルカロイドの一種です。ちなみにベルベリンは当種のメギ科メギ属の属名(Berberis)に由来しています。

Gallery

Berberis amurensis

樹形

アポイ岳

Taken on July 9, 2016


 広葉樹林内、蛇紋岩やかんらん岩の土地に多く自生しています。平地だと高さが3mにもなりますが、山地ではそれほど高くなりません。

樹形

アポイ岳

(Taken on May 29, 2016)


樹形

旭川市近文山

Taken on June 2, 2018


樹形

北大苫小牧研究林

Taken on June 3, 2018


アポイ岳

Taken on May 29, 2016


 葉には刺状のするどい鋸歯があります。ミヤマシロチョウの食樹です。

開葉

北大苫小牧研究林

Taken on Apr. 28, 2018


北大苫小牧研究林

Taken on June 3, 2018


 5〜6月、総状花序に黄色い小さな花を咲かせます。

北大苫小牧研究林

Taken on May 12, 2018


アポイ岳

Taken on May 29, 2016


果実

アポイ岳

(Taken on July 9, 2016)


 果実は楕円形で赤く色付きます。

樹皮

アポイ岳

Taken on May 29, 2016


 樹皮は灰褐色で縦に裂けますが、灰白色の枝もあります。枝には棘が多く、その名の由来にもなっています。

樹皮

北大苫小牧研究林

Taken on June 16, 2018


北大苫小牧研究林

Taken on June 16, 2018


枝の棘

アポイ岳

Taken on July 9, 2016


Property

Berberis amurensis

分 類
和名: ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇上らず)
別名: ヒロハノヘビノボラズ, オオバノヘビノボラズ, タイリクヘビノボラズ
学名: Berberis amurensis
目: キンポウゲ目(Ranunculales)
科: メギ科(Berberidaceae)
属: メギ属(Berberis)
分布: 日本、朝鮮半島、アムール、中国東北部
国内分布: 北海道、本州、四国、九州
用途:
特 徴
針葉/広葉: 広葉樹
常緑/落葉: 落葉樹
樹高: 低木
葉形: 単葉(不分裂)
葉序: 互生
葉縁: 鋸歯
雌雄: 雌雄同株(両性花)

Googleでヒロハヘビノボラズを検索

ヒロハヘビノボラズの文献を検索

他の樹木を閲覧